肝付町(きもつきちょう)の地層
太平洋に面した肝付町の大部分を、地下10キロメートル前後の深部でマグマが冷えて固まった花崗岩が占めています。花崗岩はおもに石英、正長石、黒雲母から出来ていますが、風化に強い石英が内之浦の海岸に白砂青松の浜を形づくっています。志布志湾に面した轟の滝は、夏になれば、みかげ石(花崗岩)の滝すべりを楽しむ子供達の歓声が絶えません。この花崗岩が貫入した堆積岩は日南層群で、分布は狭いが巨大な海底地滑りの証拠であるスランプ構造を観ることができます。西の錦江町との境には花崗岩がつくる稲尾岳があり、日本では数少ない照葉樹の原生林が広がっています。
肝付町の地層名リスト
*各層名の前の色は、画面右側の凡例(層序表)の色に対応しています。詳しくは、凡例(層序表)をクリックし、拡大してご覧下さい。地層の年代の古さや性質などがご確認いただけます。
- ●堆積岩類
- 四万十累層群:日南層群
- ●深成岩類
- 大隅花崗閃緑岩
- ●火砕流堆積物
- 幸屋火砕流
- 大隅降下軽石・入戸火砕流
- 阿多火砕流
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