大和村(やまとそん)の地層
大和村は宇検村と同様に、四万十累層群に対比される堆積岩が分布し、チャートや泥岩・砂岩のほかに、変成作用を受けた粘板岩や千枚岩もみられます。大棚と戸円(てん)の間のウツ崎近くでは、深海で噴出した玄武岩の溶岩が数枚挟まっています。戸円から名音へいたる道路では、古生代のフズリナ(紡錘虫)の化石を含む石灰岩が露出しますが、この石灰岩は、中生代三畳紀に深海で堆積した湯湾層の中に海底地滑りでもたらされたと考えられています。名音トンネンの断崖では、層状チャートが観察され、その迫力に圧倒されます。戸円の海岸では、波でつくられた円礫がビーチロックをつくっています。
大和村の地層名リスト
*各層名の前の色は、画面右側の凡例(層序表)の色に対応しています。詳しくは、凡例(層序表)をクリックし、拡大してご覧下さい。地層の年代の古さや性質などがご確認いただけます。
- ●堆積岩類
- 四万十累層群相当層:大棚層・名瀬層・湯湾層
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