指宿市のほぼ全域が約10万年前に形成された阿多カルデラの中にあります。阿多カルデラの西側の壁は、池田湖の北側にそびえる崖(鬼門平断層)と言われています。池田湖は縄文時代早期の約5500年前の噴火でできた小カルデラで、鰻池や山川港も同時代の火口湖(海)です。カルデラ内に噴出した開聞岳は4000年前頃から平安時代の仁和元年(885年)まで噴火活動を続けていました。まさしく火山のメッカで、日本でも屈指の温泉地として知られています。知林ヶ島は陸繋島で、干潮時にはトンボロ(砂州)で繋がります。溶結凝灰岩の山川石は、美しく強い石材として知られています。