鹿児島市は大地の隆起や沈降を記録する、複雑な地質を持つ地域です。北部の吉野台地、三重嶽、八重山は隆起した地域で、高度200メートル付近には貝化石を含んだ海の地層が分布します。西中には約35万年前の吉田貝層を観ることができます。市の中心部は逆に沈降し、海の地層や火砕流堆積物で埋め立てられました。地質時代の異なる3枚の海の地層、10枚以上の火砕流堆積物が堆積しました。火砕流堆積物で溶結した凝灰岩は磯の仙巌園、谷山の慈眼寺などの美しい景観を作り出し、石材にも使われています。活火山桜島がそびえ、県庁所在地では日本一の温泉の泉源数を誇ります。