枕崎市を含む薩摩半島南西部は、300万年前より古くは大陸の一部で、東シナ海はなく、湖が広がっていたはずです。その湖に堆積した堆積物が南薩層群です。その後、南薩層群の堆積岩が酸性熱水によって珪化岩になり、その中に熱水と一緒に地下から運ばれてきた金が含まれていました。春日鉱山や岩戸鉱山は露天掘りで金を採掘しています。採掘している日本の金鉱山は鹿児島の4つのみで、その内の2つが枕崎市にあります。枕崎から南九州市へ至る台地は、約10万年前に噴出した阿多火砕流堆積物の溶結凝灰岩で、枕崎市の西部で石材として採石されています。