川内川流域には、300万年前から100万年前まで大きな湖が広がっていました。藤本と大和(だいわ)には淡水魚、カエル、昆虫、植物化石を含む、湖に堆積した珪藻土層が分布しています。東部には約30万年前に噴火した火口湖である藺牟田池があり、周辺には温泉や入来の粘土鉱床などがあります。藺牟田池は泥炭を形成する植物群落(浮島)のみられる場所でもあります。西方に浮かぶ甑島列島は、里のトンボロ、礫州によって外海と隔たれた潟湖群である長目の浜、西側の美しい地層が続く海食崖など、島全体がジオ・ミュージアムです。最近、姫浦層群から恐竜の化石もみつかりました。