大崎町の一部に古第三紀の日向層群が顔を出していますが、大部分は入戸火砕流のシラス台地が広がっています。入戸火砕流の最下部を占める大隅降下軽石を加工して、大崎町の会社がシラスブロックを考案し、芝をつけて屋上緑化や道路の芝生化に成功し、都市部のヒートアイランドの緩和に使用されています。鹿児島市の市電軌道敷の芝生もシラスブロックに植えられています。志布志湾沿いには美しい砂丘が発達し、その内陸側には「神領」や「横瀬」の前方後円墳が点在します。「神領古墳」の石棺は、入戸火砕流の溶結凝灰岩で造られていました。