さつま町の全域が、泉質の異なる温泉も楽しめるジオ・ミュージアムです。北部には中生代に深海に堆積した四万十累層群がつくる紫尾山系が連なり、地下深部でマグマが冷えてできた花崗岩を観ることができます。南部の宮之城盆地には、約250万年前には大きな湖が広がっていました。永野地域に分布する永野層は多くの化石を含み、当時が湖の底であったことを物語っています。盆地を東から西へ流れる川内川の河床には、約30万年前に噴出した加久藤火砕流の溶結凝灰岩が露出し、三層の「観音滝」や、与謝野鉄幹と晶子が訪れた「轟の瀬」などの景勝地を作っています。宮之城島津歴代藩主の眠る宗功寺はシラス台地の上にあります。