屋久島は1993年に世界自然遺産に登録された島です。霧島屋久国立公園にも指定されています。九州最高峰の宮之浦岳は海抜1,935メートルで、海岸地域の亜熱帯植物から山頂部の亜高山帯までの植物を観察することができます。杉の中でも樹齢1,000年をこえる杉のみを屋久杉と呼びます。中央部の山岳地帯は花崗岩体からなり、周囲の海岸地域には古第三紀に深海で堆積した熊毛層群が分布しています。深海生物の生痕化石や、大洋底に噴出した枕状溶岩を観ることできます。島のいたるところに滝があり、代表として白い花崗岩にかかる千尋(せんぴろ)滝や、熊毛層群にかかる大川(おおこ)の滝があります。