十島村は霧島火山帯(火山フロント)に並ぶ10の火山島から構成され、多くの島には温泉があります。悪石島と小宝島の間にあるトカラ海峡を境にして動物が大きく異なります。例えば、海峡より南にはアマミノクロウサギ、アマミトゲネズミなどの哺乳類、ハブ,ヒメハブなどの爬虫類、オットンガエル、イシカワガエル、イボイモリ、シリケンイモリなどの両生類が棲息していますが、北の島々や九州本島にはまったく棲息していません。このように動物地理を分けるトカラ海峡を、渡瀬ラインと呼びます。この海峡の成り立ちを知るために多くの学者が調査を行っています。トカラ海峡より南の小宝島、宝島では隆起サンゴ礁が分布しています。